気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

アビジャン住宅事情

たった3日間の出張を終えて帰る我が家にほっとする。アビジャンのスイートホーム。しかし、ここにたどり着くまでが大変だった.
 
「ダメダメ。そんな予算じゃダメだよ。あのビルは丸々もう予約が入っているの。」「この地区でも大乗だよ。大丈夫、朝6時半にでれば渋滞に遭わないから。」
 
2020年までに中心国入りを目指すアビジャンの住宅事情は悪化の一途をたどっている。その「元凶」はアフリカ開発銀行のアビジャン帰還。内戦の影響で過去10年、チュニスに一時避難していたものの、アビジャンの安定化に伴い、帰還がほぼ確実になったのだ。
 
コートジボワールが落ち着いて来たから、これから2000人規模の(リッチな)スタッフが帰ってくる。コートジボワールにとっては治安が落ち着いて来た何よりの証拠だし、ドライバー、お手伝いさん、日常の消費といいことばかり。政府としても威信をかけてオフィスビルを修復し、住宅、子弟の学校を整備するように大統領自らアナウンスしている。
 
ここまではいい。アビジャンサポーターとして喜ばしいことこの上ない。しかし、日本のサラリーマンの懐にとっては何とも受け入れがたい

。100万セファ、90万セファ、80万セファと次々に部屋を紹介されるものの、「高い、高い」と言い続ける日本人に不動産屋もついに不振な目を向け始めてくるのである。しかし無い袖は触れない。いかんともしがたいのですよ。
 
結局、8部屋ほどみた後にオフィスのすぐ近くに60万セファ(ちょうど10万円くらい)の小さめのアパートを見つけて決定。契約書をよく見ると、毎年家賃見直しとなっていたので、これはヤバいと思い「最大5%とする」の文言を押し込んでもらう。倍額を吹っかけられたなんてはざらだし、このインフレと経済成長率をみればお得な範囲だ.
 
敷金・礼金・前払いで70万円也。腹巻きで持って来たお金をほぼ使い尽くしましたが、こうしてスイートホームを手に入れたわけです.(写真は外観)

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