気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

中国食品礼賛

日本に住んでいるときは中国食材はまず買わなかった。生粋の農家にそだった私は、地産地消を是とし、北海道時代は新鮮な野菜に囲まれて幸せだった。東京でも実家の野菜を送ってもらい、近くにあるオーガニックショップに足しげく通った。
 
ここでももちろん、ローカル食は楽しみだ。コートジボワール人のスタッフと食べる地元のご飯はおいしい。コートジボワール代表選手のアチャケ(キャッサバを発酵させて蒸したもの)は苦手だが、フトゥ(ヤムイモ、バナナでついた餅)やオクラや茄子でにこんだ魚や鶏肉はおいしい。セネガル料理がローカル化したチェップ(炊き込みご飯に魚、鶏肉や野菜がのったもの)は毎日食べても飽きはこない。
 
とはいえ、6歳までに形成されてしまうという味覚形成期をとっくに終えた私にとって、疲れた時にはやはり日本食が食べたい。イモやバナナでは心は満たせないのだ。しかし、コートジボワールに存在するアジア系食品はすべて中国産。..もちろん、私は難なく魂をうり、怪しげなキッコーマン(600円)、みりん(1000円)、干し椎茸、キクラゲ、細くて食べやすいキュウリ...を全て買い物かごへ。中国食品よ、存在してくれてありがとう。
 

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