気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

ウキウキした社会

1月の休暇を終えて帰ってくると、季節は変わっていないが、確実に社会が変わっている。なんだかうきうきしているような、そんな感じなのである。

IMFが先頃、今年のコートジボワールの経済成長率は8−10%になるという予測を出した。2012年の10%、2013年の8%を維持した、一目瞭然の高い成長である。それに、世界銀行が出している仕事のしやすさ世界ランキング(doing business)の伸び率最大だったこともあり(あくまでも、伸びなので、世界173位が167位になったのでまだまだしただけれど)、社会の勢いを実感する。

私が物心ついた頃にはすでに日本は低成長期にまさに突入する頃だったから、実感としてこんな勢いを感じたことは、ちょっとない。日本の経済成長率の2014年速報値が1.5%だから、超乱暴に言って、日本の1年間の伸びをコートジボワールでは1月の間に実現しているペースになる。日本で言えば、いわゆる「三丁目の夕日」の時代、平均9.1%成長時代で確実に明日は良くなる世界だろう。

あふれかえるウキウキ感はこんな感じである。まず、空港から市内に向かうとすぐに、政府20年来の事業であるジスカールデスタン大通りにかかるインターチェンジと第3橋梁の工事が殆ど終わっている。どうやら12月に盛大な開通式が予定されているらしい。そして市内最大のスーパーマーケット・カップ・シュッドも拡張工事が終わり、初の立体駐車場併設、ヨーローッパのブランド(とはいっても、swatchとか、zaraとかですが)がはいり、売り場面積2000㎡×2階建ての売り場は輸入品であふれている。そして、そこに止まる立体駐車場には新車が並ぶ。車の登録台数は、年率10%程度増えているとまでいわれていて、これも実感として感じるのである。

今までは、西アフリカ唯一のパン屋ポールに依存していたけれど、オシャレなアイス屋さん、クレープ屋さん、レストランも確実に増えているし、うきうきした空気に便乗して、私の生活水準も5%位はあがった気がするのである。