気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

コートジボワール人の段取り力

アビジャン気象庁によると本日の天気は晴れのち、雨のち、曇りのち、風が吹くでしょう−。お昼時、国営放送で流れるこんな天気予報にも大分なれてきた。同じくアビジャン気象庁によるとアビジャンでは年間3日しか晴れの日がないくらい、雨が良く降り、しかも年間の半分は雨期だ。ということは天気は大体雨期と乾期の2パターンで年の半分で変わるくらいだから、毎日同じテープを流しているんじゃないかしら、と一瞬思うけれど、一応微妙に気温が日ごとに違っているから毎日きっと変えているんだろう。

基本的にコートジボワール人は、計画しない、行き当たりばったり、まぁなんとかなるさの精神だ。うちのスタッフと話をしていても、先にアポをとっておいてねといっても、まぁそこまでつめなくても行って見ればなんとかなるよ、と逆に諭されたりしている。私も平均的日本人からすれば行き当たりばったり精神満載と認識してはいるけれど、彼らに比べれば私なんかまだまだ小者だ。

そんな精神だから天気予報なんて流しても、とたかをくくっていると、なぜか結構ちゃんと見ている。しかも、街に出て、ちょっと外が曇って降りそうだな、と思うと、道行く人が雨に備えて傘を持って歩いていて、降りだすとすかさずさしている。これでは逆にまぁいっか、とぬれながら歩いている自分がなぜか恥ずかしくなってくる。それに雨が少しでも降り出すと、町ではそれを見据えたようにたちまちストリートボーイたちが傘を売り始める。雨の中で車をおりるとすかさず傘をさしてくれる(もちろん、カネも求められるけど)。

この計画、段取り力はいったい何なんだ。