気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

殆どの日々と少し違う日

プロジェクトを実施していると焦る。

プロジェクトがクライアント(カウンターパート)の期待にあっているか、ニーズにあっているか、現場の専門家が困っていないか、東京の本部におこられないか。

ま、これを少々イライラ(本心?)モードに変えると、、、

あの時、衝突をさけるべきじゃなかった、技術的アドバイスをもっと受けておくべきだった、さらに上のレベルまで根回しすべきだった、専門家がそもそも良くないんじゃないの?くそ、東京の遠くから何なのよ。

そして、東京と違いここから相談できる相手は事務所の5人のみだ。周りがよく見えないとしても、とにかく現場を信じて進めるしかない。そんな日々が殆どだ。

 

「来週か、再来週、大統領・首相のところに現状を持って行って、インプットをもらいましょう」

 

今日の午後、2時間以上に及ぶプロジェクトミーティングでの議論のあとに、カウンターパートの都市計画局K局長から言葉が飛び出した言葉は「殆どの日々」とやや違う様相を有している。コートジボワールの人口の3分の1が住み、富のほとんどを生み出す重要な経済首都であるアビジャンの将来を描くこのプロジェクトの成否は、最終的には政治的な判断が欠かせないので、出来るだけ早いタイミングで上に打ち込みたいとはずっと考えていた。そのために20名近い専門家が技術的に精一杯積み重ねてきていた。

「やった!。。。。。」

 

一瞬小躍りするのもつかの間、やや、西アフリカに慣れて来た私は自分でその可能性を疑う。きっとアポ取りだけでものすごい労力が必要になることは想像に難くないし、いきなりちゃぶ台をひっくり返されるなんてざらなはずだ。ま、期待せずに着実に行きましょう、と会議後に専門家と立ち話をする。

 

けれど、プロジェクト事務所をでて夕暮れの空を見上げたらほっとして、少しじーんときました。殆どの日と少し違う日。これがあるからやめられないんだよね。