気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

祝日はみんなのもの

今日はキリスト昇天祭でお休みだ.

ムスリム3〜4割、クリスチャン1割、土着6割。ざっくりと言われるコートジボワールの宗教で、今日は1割のクリスチャンに由来するお休みだが、もちろんコートジボワール10割の人がお休みだ(ついでに、休みに挟まれた平日ということで、明日の金曜日も休みをとっている人も結構多い)。

アビジャンで生活すると宗教はかなり「目につく」。まちのど真ん中にモニュメントの教会とそこから見えるくらいの距離に青いこれまた大きくて美しいモスクが共存している。週末には教会にお祈りに行く人がいるし、金曜日にはモスクに行く人もいる。道ばたで日々の祈りを捧げる人も多い。

ただその一方で、生活実感として、いわゆる宗教を理由とした諍いはほとんど感じない。社会的な地位でぼんやりとした違いはあるのは確かで、例えば高い地位についている人は大統領をはじめとしてクリスチャンが多いし、アビジャンで商売を牛耳っているレバノン系商人はムスリムが多いけれどそれが全てではない。ものの説明では宗教も対立の一因とされているが、ここではどちらかというと、経済格差や民族の違いにたまたま宗教があとづけされたというのが実際のところだとおもう。

どちらかというと、アビジャン市民は実利を得ればそれでよしという感じだ.キリスト昇天祭も、復活祭も、クリスマスも、ムハンマドの誕生日も、8月のラマンダンあけお休みも、休みは祝日はみんなのものということでみんな、共通の実利を楽しんでいるのだ。

もちろん、不信心ものの私も双方のお休みをちゃかり楽しんでいる。