気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

ただではおきない

そもそもおかしいと思っていた。通常トーゴからアビジャンに帰る飛行機は午後のみ。それが今回は朝8時の便が予約できたのだ。西アフリカを横につなぐASKY(トーゴの航空会社)も、ビジネスマンが1日を友好に使えるように頑張っているんだなぁ、と前向きに解釈する。
 
しかし、便はあえなくキャンセル。というか、乗客は7人くらいいたのに、空港も航空会社もこの便の存在をしらなかった。おまけに代替の13時40分発の代替便までキャンセルとなり、めでたくロメ延泊だ(さらに言えば、その後早朝2時と4時の代替便もどんどん延期されています。いったいいつ帰れることやら)。
 
この状況をASKYのふがいなさの愚痴にしたいのはやまやまですが、それも悔しい。などど考えているとレストランで相席だったチャド人とコートジボワール人2人が話しかけてくれる。よく考えたら仕事や生活関係でないアフリカ人との会話はあまり今まで機会がなかった。
 
アビジャンの学生とビジネスマン、チャドの弁護士に日本人と良く分からない組み合わせで、アフリカの開発について、コートジボワール紛争について、チャドの物価について、日本料理についてゆうに2時間、しゃべり続ける。新聞やニュースをおったりしても新参者の外国人が肌で感じることのできないアビジャンは、全く違う顔をしていることに気がつけたし、いわゆるアフリカ人の普通の友達を作れていなかったのでちょうど良い機会に。
 
ただではおきないこの精神ーここで穏やかな気持ちで暮らして行くには不可欠です。