気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

ただほど高いものはない。

とは良く言ったもので本当だ。ここではとにかく「言うのはただだから」の精神がなければ物事はすすまない。しかしこれが私には高くつく。
 
銀行で小切手を使ってお金を下ろしにいくと24時間後のあさってにくるようにという(24時間は明日じゃないですか、と突っ込みどころ満載ですが。)
 
そして、ちゃんと「あさって」に電話すると...
「やっぱり48時間かかるから明日にならないとできないわ」という。そもそも明日になれば72時間を経過しているはずで、全くおかしい。ここでひるんではお金は240時間たったとしても手に入れることはできない。こうなったら実力行使だ。
 
私「ご指定の24時間がたったから、48時間後の今にきました」
銀行「あら、さっき電話で48時間と言ったじゃない。今日はむりよ。」
私「それはおかしい。はじめに24時間とおっしゃられたから余裕をもって48時間前に来ているんです。」
銀行「24時間は本部にお金が行くのに必要な時間で、それが帰ってくるのにもう24時間かかるので48時間必要なんです」
(お金は今、トランスファー中という画面を見せてくる)
私「そんなのは私の知ったことではありません。24時間っていったじゃない。どうしてもこのお金が必要なのよ」(フランス語のため、奥ゆかしい表現ができず相当ストレートになっていると思う。。)
銀行「とにかく明日です。」
私「とにかく、約束通り今日です。」
銀行「…」(上司に電話し始めて、まつことまつこと1時間半。)
銀行「上司の許可を得て、予定より早いけれど準備することができました。どうぞ。」(札を渡してくる)
私「どうもありがとうございました。予定通り48時間で得られてよかったです。」
 
はぁ、「ならぬものはならぬ」「武士はくわねど高楊枝」を心情とする私にはなんたる疲れる行為。主張はただですが、なんと私の体力・精神力的には高く着くことか。