気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

湿気・マラリア戦線、一時休戦中

アビジャン生活は基本的に湿気とマラリアとの戦いだ。西アフリカイチの降雨量を誇り、ラグーンが入り組んだこのまちでは湿気対策=生きていくことと言っても過言ではない。食品は2時間で腐りはじめ、家の契約書には「23時間クーラーをつけていること」と書かれていることも珍しくないし、冷蔵庫に革製品やデリケートな服をしまっている人もいるというくらい、湿気とカビの連鎖から逃れられない暮らしなのである。かくいう我が家も3部屋に4台の扇風機をフル稼働させ、とにかくスキあらば窓を開放し、空気の入れ替えに懸命になっている。

とはいえ、窓を開け放していると今度は天敵の蚊が室内に侵入してくるので、ハマダラ蚊の活動が活発になる夕方になると、湿気戦線を一時潜めて、窓を全部閉め、蚊取り線香を点火して、マラリア戦線に切り替えなければいけない。この国で網戸を売れば、絶対流行るんじゃないかと思うのだけれど、残念ながら今はそれが存在しないので、大量に個人輸入した蚊取り線香で、日本の夏の匂いをアビジャンにまき散らすのである。

ようやくその戦いが、今、一時休戦中。近年まれにみる大雨期も終わり、8月に向けてぐっと気温が下がっていく(といっても25度くらいまでですが)。会社を終えて夜、外にでると、ふわっと涼しい風が吹いて来て、ちょっと南国リゾートな気分。少雨期が始まる9月に向けて、しばしの休戦期間を満喫します。