気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

6-3.5=2.5

普段の仕事は、計画して困難を想定して、なるべくリスクを排除して、計画通りに進むようにモニタリングして…なんてやっているけれど、私生活は、その場その場で精一杯考えて話し合って結論を出すという、仕事上とは全く相反する生き方をしているのは間違いない。

5月4日で結婚6周年、そのうち別居3.5年、同居2.5年。最近、民法752条「夫婦は同居しなければならない」の文面を見たときは仰天した−これは違法状態だったのか…

the principle of hiding hand-神様が困難を事前に隠してくれているから上手くいくこともあるー。結婚式で恩師がくれた言葉で、Development project observedという論文からとったものだ。1960年代に開発援助のプロジェクトが上手くいった、上手く行かなかったというのをつぶさに探ってみると、計画の善し悪しよりも、いろいろな困難に直面したときに、それをいかに乗り越えられるかで成果が変わっていて、実はスジが悪いプロジェクトでも非常に高い成果を出せるということ、そしてミソは、もしその困難が先に見えてしまっていたらすばらしい成果が結果として出たそのプロジェクトには着手されなかったであろう、というものだ。

まさにそのとおり、6年前、いろいろ見えていたら恐ろしくて実行に移せなかったかもしれない。「計画」として、海外に行くときは、旦那さんが育休をとって一緒に生活して…なんて描いていたけれど、その結果は現在の違法状態の通りである。

2人で叶えたい夢があって、10年間目指して来た私の夢があって、それぞれ積み重ねてきた時間と想いがあって、目の前の状況があって。一つずつの直面で、話し合いや決断は簡単ではなかったけれど、それを乗り越えることで、2人で価値観を育ててこれた、と自信を持って思うー。そんなことを考えながら、アフリカ大陸の遥か東を想うのでした。