気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

私の関わった男たち

昨日、町づくりのプロジェクトで、プロジェクト自体は街の絵を描く都市計画省とやっているけれど、それにみんなが賛成できるか、何かもっと良いアイデアはないか確認しましょう、ということで関係者一同丸テーブルについて確認する会議を開いて、はっとした。これはマズイ。建設省、インフラ省、アビジャン自治政府、運輸省、国土地理院、内務省と各プロジェクトで関わっているパートナーたちが一同に介してしまった。

この仕事で大事なことの一つはどれだけパートナーに働いてもらうかだ。そのために、プロジェクト変われば方便変わるで、あれやこれやとアメとムチを用いて説明し、それにちょっとハッタリというスパイスを利かせなんとかやってもらうのである。しかし、このハッタリも塩加減同様、効かせ過ぎすぎは災いのもとになる。

という訳で、全員が一同に介してしまうと、建設省はここまでやってくれたのに、インフラ省では出来ないのかしら、ああ残念、と言ったりしているハッタリがばれる可能性がある(いや、ハッタリはあくまでも3%くらいですよ)。(そんな経験ないけど)元カレと旦那さんが一同に介しててその前に立たされたときはこんな気持ちに違いない。

会議が進行してヒートアップしてきた瞬間、アビジャン自治区のパートナーが「これは関係ないことだけど...マダムってさ」と口火を切るとちょっと血の気が引く。(やばい、何か言われるかも・・・)

「やっぱり、マダムはdamme de ferだね!」

「え??」

「damme de fer」だよ!マダムに関わったコートジボワール人の男たちが保証してあげるよいろいろ言われると、なんだかついつい負けちゃうよ。」

「あ、みんなのところでもそう?うちだけじゃないんだー。アハハ」(一同)

むむむー私の関わった男たち…。その見られ方にはもの申したいが、今はこの場を無事に乗り切ることが重要なのであり、「そうよ。まじめにやらないと痛い目に遭うわよ、とdamme de ferっぷりを発揮したコメントと笑顔で返す。ちなみに、本題の町づくり計画はそれぞれから良いインプットと承認をもらえて無事に終了しました。25年ぶりのデータ収集、15年ぶりのアビジャンの町づくりが着実に形になって行っています!

※damme de fer =鉄の女