気仙で暮らし、働く

当事者として復興・まちづくりに携わりたいと移住した気仙での日々のこと、暮らしのことをつづります。

エボラ対策とコートジボワール

ヤフーニュースのトップとか言っているうちに、なんとNHKのトップにも出たらしい。この騒ぎの中だって、コートジボワールの真面目さ、底力は健在で、騒ぎを横目に私はますます惚れてしまうのである。

そもそもエボラの話は3月くらいからずっとあって、その間もリベリア、シエラレオネ、ギニアには死者が発生していたけれど、コートジボワールは、この期間、行政の網、宗教界、伝統的リーダを動員してずっと踏ん張って来ていたのである(実は治安より、エボラでパブリックビューイングがまずいのでは?と思いかけたことがありました)。

そして、組織だけでなく個人レベルでもしっかりとしている。プロジェクトの打合せにいって、いつもどおり挨拶の右手を差し出したらなんと、コートジボワールに来て1年と8ヶ月、初めて握手を断られてしまった。エボラ対策で政府は、8月11日①手を水と石けんで良く洗うこと、そして②握手はしないことを奨励策として出したので、「今日は日本式で挨拶しよう」とお辞儀をされてしまい、宙に浮いた右手を引き戻しつつコートジボワール人相手になんだかぎこちないお辞儀を返してしまった。それに加えてコートジボワール人といつも通り食事に行ったら、鶏肉の炭火焼がきちんと焼けているか(エボラウィルスは熱に弱い)、調べているのである。私もあわてて口に運んだ鶏肉を戻して、何となく調べてみてしまった(よく焼けてました)。

頼もしいコートジボワールのもと、今のところ、こちらは安全ですのでご安心ください。