ドロクバの代表引退
珍しいことにヤフーニュースのトップに2日連続で西アフリカがのった。昨日は西アフリカのエボラ出血熱で、今日はドロクバのナショナルチーム引退だ。今日は朝から国営放送トップニュースはもちろんのこと、新聞も1面、スポーツ面、政治面、経済面とドロクバだらけだ。フランス国営放送ラジオだって朝からコートジボワール国民のインタビューで悲しみを伝えるし、コートジボワールサッカー協会はこのことを知らなかったらしく大騒ぎになっている。ドロクバの存在はこの国の誇りであり精神的支柱といっても大げさではないと思う。
少し話はさかのぼって、ワールドカップの日・コートジボワール戦の日、あるラジオの取材を受けたときに「コートジボワールを応援します」と答えたら、後から友人に「非国民だ」との指摘をうけた。
なんとでも言いなさい、コートジボワール居住者として、コートジボワールを応援するのは99%の愛国心、そして1%のやましい気持ちなのである。そう、1%のやましい気持ちとは、私は勝利が日々の生活をスムーズにすることを知っていたのである。マーケットに買い物にいくと、交渉毎のキメセリフになんとも有効なのである、ひとしきり値切った後で「いいじゃん、勝つところでは勝ってるんだから、ここぐらい譲りなさいよ」と言うと、大体のものが値引きで買える。(仕事ではカウンターパートの尻を叩くときに「前半でいくら頑張っても後半できっちりしめればいいんだよ。僕たちはスロースターターなんだから」なんて言われて憎たらしいけれど)
ドロクバの引退、 99%はもちろん悲しいけれど「ナショナルチームで最後に大活躍したときに相手だった日本」として、このネタは暫く使えるに違いない。
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